多光子顕微鏡

生きたマウスの脳の二光子励起蛍光顕微鏡では、錐体細胞(緑色)の神経細胞(緑色)と血管(赤色)が観察されています。

多光子蛍光法においては、2つ以上の光子が1つの分子によって同時に吸収された後、分子がその電子的基底状態に戻る際に異なる波長で単一光子を放出します。 同時吸収の確率は光の強度に大きく左右されるのでフェムト秒レーザが必要とされます。レーザ焦点のみに十分に高い強度が発生させられるため、共焦点顕微鏡検査のように、ピン穴や開口部を使用することなく3次元マッピングが可能になります。 これによって解像度がさらに上がり、単一光子共焦点イメージングよりもさらに正確に詳細な特徴を識別することができるようになります。 超短パルス持続時間は、平均出力を低く保ちながら試料において高いピーク出力レベルを達成することができることを意味します。 平均出力が低いことで試料中の細胞毒性や熱関連の影響が抑えられます。